白猫のココ。いつも人間にべったり。ずーっとくっついている。

20170912見上げるココ

以前は超極細体型だったのが、大分身体がふっくらと締まってきた。毛並みもよくなった。

 

趣味は爪のお手入れ。

20170912爪の手入れ中のココ

 

 

ココは小豆島出身。5年前に里親を探していた動物病院から譲り受けた。
仔猫だったココは月齢のわりに小さくて、毛もほとんど生えていなくまるでネズミのようだった。
身体も弱くて動物病院でしこたま抗生物質を投与されていたが
「何種類もあげてるんですけれど・・・全然効かないんです」と動物病院の先生が困っていて、
それでも初対面の私にすりすりにゃんにゃん超積極的に甘えてきて、それにノックアウトされた私は
「いいんです。うちに来れば元気になります」と半ば無理矢理引き取ったような形だった。

目ヤニどろどろ、鼻水だらだら、くしゅんくしゅんとくしゃみが止まらず、
劇的に症状が改善したのはCalc-p.(カルクフォス)というレメディ。
二度ほど発熱していたがそれらの症状が全て消える頃には綺麗な白猫になっていた。

元気は元気でも、相変わらず食は細く身体も超極細。
手足は長くタッパもあるので人間でいったらスーパーモデルみたい、ともいえる。
軟便傾向だったのはサプリをあげてみたり餌に気を使ったりしてコントロールできるようになった。

成長しても“そこはかとなく”虚弱の雰囲気は残っていて、
「これ以上の健康度は望めないかな。長生きは出来ないかも・・・」とうっすら覚悟していたら、
今年に入って「猫ヘモプラズマ感染症」で死にかけた。
吐血と下血が酷くて「もうダメかも」と諦めかけていたら、
動物病院で処方された抗生物質とステロイドで劇的に治癒した。

レメディは・・・効かなかった。
今迄にも何度か「おや?」とは感じていたんだが、
体質レメディだと思っていたCalc-p.に全然反応しなくなっていた。
対症療法として他のレメディをいくつかはあげたんだけれど、どれもさっぱりな様子で、
今回は現代医療に圧倒的に軍配が上がった結果となりました。

命拾いしたココは見違えるほど元気になって、
食欲が出てボサボサだった毛はつやが出てふんわりしてきた。
極細体型も改善されしっかりとした身体つきになってきたし、
口臭も減って脆かった爪も綺麗になった。

『病を乗り越える』ってこういうことなんだ、と感動しつつも、
「ところでこのコは何のレメディに変わったの?」とずっと不思議に思っていた。
丈夫で元気なんだからレメディは必要ないんだけれどね、
そこはホメオパスとして、飼い猫のレメディは把握しておきたいじゃない?

 

「Calc-p.って成長期の問題によいとされるレメディだから仔猫の時にあれだけ反応したんじゃない?
元からCalc-p.じゃなかったのかもよ?」
と、おとーは今更な見解を述べる。

見かけがPhos.っぽいからCalc-p.でばっちり~って思っていたんだけれど、仕切り直しですかぁ?

 

 

そうこうしているうちに、黒猫の銀次郎がおかしくなった。
「命の危険」に気付くのが飼い主は遅過ぎたのに、
実はココはいち早く銀次郎の異変を察知していた。
死ぬ大分前から銀次郎に対してずーっと「シャーッ!!」と怒りまくっていたのだ。
銀次郎の匂いがおかしい、とやっと私が気が付いた時にはもう遅かった。
ココは銀次郎の死の匂いを感じ取っていたのだ。
(腎不全は身体に毒素がたまる。実は透析をしていた頃のおとーと同じ匂いが銀次郎からもしたのだ)

何日も何日も、いつもは鈍くさいココが銀次郎を猛烈な勢いで攻撃していた。
銀次郎はケロっとしていてココからの喧嘩を買ったことはなかった。
銀次郎はずーっとMindは調子が良かったのだ。
ココの攻撃は激しくて、銀次郎にパンチをくらわすと銀次郎の黒い毛が塊で周囲に飛び散り、
銀次郎に噛みついたのを無理矢理引きはがすと、ココの犬歯には銀次郎の黒い毛がこびりついている程だった。

 

あまりの怒りの激しさに、
「お前、ナス科(のレメディ)だったのか?」と
Bell.、Stram.、Hyos.を順にあげてみたけれど、
Stram.にわずかに反応したようだったがどれも深くは作用しなかった。

 

 

 

・・・ちゃんと真面目にレパートライズすることにした。

 

 

 

絶対外せないルブリクスはこれ。

★Generals – GROWTH in length too fast:
(身体症状 – 成長が早過ぎる)
bar-c. cadm-met. Calc. Calc-p. ferr. ferr-act. hipp. iod. irid-met. jug-r. kreos. Ph-ac. Phos. sil.

(「早過ぎる」のも「遅過ぎる」のもホメオパシー的には同じことなので、このルブは両方の意味でよく使う)

 

 

それと私がイチ押しのルブはこれ。

★Mind – CLINGING – persons or funiture; to:
(精神症状- しがみつく:依存心が強い – 両親や家具に)
ant-t. Bar-c. bism. borx. coff. gels. irid-met. phos. stram.

 

 

それとこれも追加してみた。

★Mind – Rage – violent:
(精神症状 – 怒り – 激しい)
agar. anac. bar-c. Bell. canth. cocc. croc. cupr. Hyos. lys. Stram. tarent. Verat.

 

 

 

 

・・・ひょっとしてBar-c.(バライタカーボ)?

 

 

 

 

こんなPhos.のような外見のBar-c.なんているか?
でもBar-c.だったら今迄の色々なことに説明がつく。
未熟児で発育が遅くて、
「未熟児だったからかなぁ、おつむの方もあんまり・・・」と思うことが多く、
もう十分猫として成長したのに、いまだに精神年齢は1歳未満のようなココ。
テーブルの下から顔を出すとき、毎回『ゴン』と頭をぶつけているココ。
頼りなくて危なっかしくて、留守の間一番心配してしまうココ。
「野良じゃ絶対生きていけないね」とおとーも言っている。

試しに30cをあげてみたところ、銀次郎へのシャーッがなくなって大人しくなった。
高ポーテンシーをあげてみたのは、銀チャンが亡くなってしばらくしてから。

十分健康だし、もう顕著な反応はないかな?と思っていたら、
最近他のニャンズと交流するようになってきて驚いた。
ココは人間(うちら夫婦)にはベッタリだったが、
他の猫に対しては「眼中にありません」といった態度をとってきた。
いわゆるガン無視。
それが鼻をくっつけるご挨拶をしたり、たまに寄り添ったりするようになった。

★Mind – COMPANY – aversion to:
(精神症状 – 仲間を嫌悪する)
Bar-c. 3点。

 

 

上の写真にもあるが、ココは爪をしきりにアムアムとかじる癖がある。
★Mind – BITING – nails:
(精神症状 – 爪をかむ)
Bar-c. 3点。

 

 

 

昨日もココの「ハゲ」の写真を掲載しましたが

20170911白猫ココのハゲ

ココは他の猫の2~3倍毛が抜ける。そのうち『つるっぱげ』になっちゃうんじゃないか?ってほど、とにかく抜ける(仔猫の時も確かに『つるっぱげ』だったし)。
「ひとつ人よりはげがある ふたつふもとにはげがある みっつ見事にはげがある~♪」とおとーが楽し気に唄っているが、ココのテーマソングにしたいくらいだ。

 

★Head – Hair – falling:
(頭部 – 髪 – 抜ける)
Bar-c. 4点。

★Head – Hair – baldness:
(頭部 – 髪 – ハゲ)
Bar-c. 3点。

 

 

 

 

よく同じレメディのケースが重なる、っていうけれど、
しばらくBar-c.とよく似たBar-m.のケースを扱っていた(そちらはちゃんと人間でした)。
がっちり体形の、一般的なBar-c.のイメージとはちょっと違う、もう少し優美で繊細な印象の男の子だった。
良識と知性を兼ね備えたお母さまだったのに、その男の子には非常識なほど甘々だった。
「そんなに息子に甘くてどうすんの?」って思っていたけれど、
いざわが子(猫)となると、私たち夫婦もココには甘々かもしれない。
だってBar-c.なんだもん。
甘々というよりは心配で不憫なんです。あのBar-m.の男のコのお母さまもこんな心境だったのかしら。。。

 

 

 

銀次郎のことがなかったらBar-c.には思い至らなかった可能性がある。
ココのレメディ解明は銀チャンの置き土産みたいなものかもしれない。

 

では。

 

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