今夜はゴーヤチャンプルー。冷蔵庫の整理に良いメニュー。海老と竹輪入りでボリュームたっぷり。
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銀次郎に血尿の症状が現れた。
調子悪いのかな。。。今日はひどく甘えん坊だ。
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すずこ用の抗生物質と消炎剤と止血剤とホメオパシーのレメディArs.をmixしたカプセル。
これだったら1回だけ口の中に放り込めばいい。
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レメディは低ポーテンシーの6c。30cでも良かったんだが実験も兼ねて。
うちにあった6cは超小粒で、猫はある程度大きさがないとペッと吐き出しちゃうので、
大きめのカプセルにまとめて入れてみた。
猫の口を開けさせて喉元にぐいっと押し込む(スピードが大事)。慣れてないと難しいかも。
レメディの効果か、動物病院の薬の効果が判定できないけれど、
さっさと治ってくれるならどちらでもいいんです。
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子どもにだけ見える「見えない友達」
2017年7月12日 林公一 / 精神科医
妄想をめぐって【3】
実在しない人が家にいると言い張る。前回ご紹介した「幻の同居人」は認知症の症状としての妄想でした。小さい子どもも、自分だけに見える人を実在すると信じていることがあります。けれどもこれは妄想ではなく、健康な成長の過程で時おり見られるもので、「想像上の友人」(imaginary companion:ICと略されます)と呼ばれています。娘にICがいると気づいた母親の話です。
子どもの心に存在する真実
娘が8歳の時、「ねえ、ママも誰かに『言い聞かされる』事ってある?」と聞かれたのが最初でした。娘が「もうひとり君」と呼んでいたその「誰か」は、困ったときに出て来て助けてくれると言うのです。たとえば水泳の授業に水着を忘れて行ったので「どうしよう」と迷うと「見学にしたら?」と教えてくれたとか、友達とケンカして泣いていたら慰めてくれて仲直りの言葉を教えてくれたと言います。私は幻覚なのかと心配になり、頭の中にいるの?それとも本当にそこにいるのが見えるの?と聞いても「いるように見える」というようにはっきりしない答えが返ってきてよくわからないのです。
◇ ◇ ◇
母親は心配していますが、これは病気ではありません。想像力の豊かな子どもによく見られる現象で、たとえば漫画家、西原理恵子さんの「いけちゃんとぼく」という作品に出てくる「いけちゃん」は、作者の息子さんのICを元に作られたキャラクターであることはよく知られています。作品の最初のコマに「いけちゃんはなんとなくそばにいる」と書かれているように、ICは見えるといえば見えるし、見えないといえば見えないといった不思議な存在なのです。でも子どもは信じています。サンタクロースや、雲の上のお城や、夜空を舞う妖精と同じように、子どもの心の中にだけ存在する真実なのです。上の母親の話の続きです。
それからしばしば「あ、『もうひとり君』が○○と言った」などと言う時もありましたが、次第に言わなくなり、私からは何も聞かずに数年が過ぎ、娘は12歳になりました。「もうひとり君」はいなくなったのだと思っていました。それが先日いきなり、一人っ子の友達が寂しがっているという話から「私みたいにもうひとり君がいればいいのにねえ!」と言われ、びっくりしました。「もうひとり君はまだいるんだ。その話を聞いたのは随分前だけど」と私が聞くと、「うん。ずーっといるよ。親友だもん」と話し始めました。「『もうひとり君』は顔が丸くて、手足が長くて、水色のリボンをつけているの」と言うので、8歳の時よりずっと具体的な姿が見えているようなのです。そして「困った時に呼び出して相談するの。相談するけれど、最終的に決めるのは自分。何かを考えていて『あっ』とひらめく時とかは、『もうひとり君』のおかげ」というようにとても頼りにしていて、逆に困らされることは全然ないそうです。
◇ ◇ ◇
ICはこのように、周囲には気づかれず、しかし子ども本人にとっては確実に存在し続けていることがよくあります。そして大人になるとともに消えていきます。「いけちゃん」は、西原さんの息子さんが18歳くらいまでの間は「時々だけど、あ、いまいけちゃんがこっちを見てるな、とか、通りすぎたかなって思う時があったけど」とかすかに存在し続けていましたが、大学生になって初恋をしたときに「ついにいけちゃんがみえなくなった」と消えてしまいます。あたかも子どもの成長をそっと見守っていた伴侶が、役割を終えて立ち去って行くような振る舞いをするのです。
ところが最近では、大人になってもICがいる人が意外に多いと言われています。次のケースは22歳の女性です。
大人になっても「ICを失いたくない」
私には私にしか見えない年上の女性の友人がいます。彼女は私が10歳の時、両親が寝室でけんかをしている時に初めて私の前に現れ、私を抱きしめて眠ってくれました。それから彼女とはずっと交流があり、私の家や職場に来てくれます。けれどもおかしな事に、みんな彼女の事を無視するのです。
私は、幼い頃から私を守ってくれた彼女を非常に大切に思っています。学生時代、テストでは何度も私を助けてくれましたし、私が苦手とする英語をそつなくこなせるのも、耳元で彼女が助言してくれるからです。私は彼女を失いたくはありません。私にはこの方しか頼れる人はいません。誰にも見えなくとも、彼女と彼女がいる世界をそのままにしておきたい。
みんな彼女のような友人を持っていると私はずっと思っていたのですが、どうやらそうではないらしく、そんなものはいないと言われました。周りに彼女は見えていないので私の妄想なのは分かっているのですが、私にはくっきりと見えるし、さわれるので、不思議な感覚です。
◇ ◇ ◇
20歳を過ぎてもなおICを伴侶としている。これは病的でしょうか。現代の精神医学の考え方では「グレーゾーン」です。では次の22歳の男性のケースはどうでしょうか。
突然の恐ろしい命令
ブルーが現れたのは僕が6歳の時、入学したばかりの小学校になじめず泣いていた時でした。ブルーというのは彼がいつも青い服を着ているので僕がつけた名前です。ブルーはいつも僕の近くのどこかにいて、僕が困った時には必ず出て来て助けてくれるようになりました。学校でいじめられた時は、身代わりになってくれました。僕はそんなブルーを、申し訳ないと思いながら後ろの方から見ているのが常でした。
そんなブルーがいつになくとても暗い顔で、「死ね」と言ったのは、僕が無視のいじめにあっていた時です。「死ぬなんて怖いよ」と僕が言うと、ブルーは「やってみなけりゃわからないじゃないか。早くやれよ」と、とても低く恐ろしい声で命令してきました。そして、台所の包丁で手首を切ったのです。
◇ ◇ ◇
錯乱状態で病院に救急車で運ばれて来た彼が、落ち着いてから語ったのが上の話です。
ICは幻覚でも妄想でもなく、大人になる途上で見られる健康な想像力の産物ですが、このケースでは病の領域に入っています。このように、健康とされている現象も、ある臨界点を超えて病的なものになることがあるのです。
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児童文学書には、よくこういう設定・・・・・自分だけに見える友達がいる・・・・・はある。
現実にでも珍しい話ではないだろう、とは思っていたが、こういう具体例を読むとなかなか興味深い。
情報量が少なくて残念だが、
ホメオパスとして、どんなレメディがあるかさくさくっと調べてみた。
ルブリクス(Rubrics)はこれ。
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★Mind – Delusions – images, phantoms; see:
(精神症状 – 妄想 – 幽霊・幻影・実体のないモノが見える)
該当するレメディはいっぱいあった・・・なぁ~んだ。やっぱりな・・・。
中でも高得点はBell.とLach.の二つ。
「死ね」と言ってきたICの話に合致するルブはこれかな。
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★Mind – Delusions – voices; hearing: – commit crime; voice commands him to:
(精神症状 – 妄想 – 声が聞こえる – 罪を犯せと彼に命じる声が)
「死ね」と命じられた、というルブは見当たらなかったが、
『commands』のニュアンスがこれに近い気がする。
該当するレメディはlach.ひとつ。
1点という低い得点で、しかも一つしかレメディがあがってないので確実性は低い。
そもそも情報量が少なすぎて分析なんかできないんだが、
今回はLach.ということにしておきまひょか(どこの方言だ、おい)。
では。