平尾昌晃氏が7月21日に亡くなられた。
平尾昌晃氏といえば、なんていったって『必殺シリーズ』の楽曲を作られたことで有名。

 

必殺シリーズ』といえば中村主水(なかむらもんど)。今の若い子は知ってるかなぁ。

かっこいいよね。いわゆる一番オイシイ役柄だったと思う。かっこよすぎ。

中村主水2

 

 

追悼の意も込めて、中村主水のホメオパシーのレメディ分析いきまーす。
(平尾昌晃氏じゃなくて?)

 

 

中村主水って、俳優の藤田まこと氏自身の体質的タイプを演じていたといってよいかな。
見ていて役柄がすごく彼にしっくりきたし、
本人が中村主水役は「納得しながら演じられた」と述べていたらしい(Wikiより)

 

中村主水にしても藤田まことにしても、
彼らはエレメント分析でいうと『空気』タイプの人。
(ユングの心理学的分析をホメオパシーに活用したもの。興味のある方は私の以前のブログの中から適当に探し出して下さい(笑))
空気タイプというのは、感覚や感情よりも『精神』が主に働いているタイプ。
って、どうしたらそれがわかるんや?って話だけれど、
彼らは知性的で客観的、見た感じは飄々としてよそよそしい感じ=『孤立感』がします。

 

『空気』タイプというとわかりやすいのはLyc.(ライコポディウム)ですが、
でも中村主水(藤田まこと氏)からは、
Lyc.の心を支配している自尊心やら自信といったものにまつわる苦悩は見受けられません。

 

 

・・・ということで、Merc.(マーキュリー)じゃないか、と思ったわけ♪
(エレメント分析に慣れていないと、この辺の説明は難しくなるのでひとまず結論を先に言っちゃいます)

 

 

Merc.にはLyc.の苦悩が見受けられないって、
「じゃあ、どんなことに苦悩するの?」っていうと、それがわかりづらいのが実はMerc.です。順応性、柔軟性が高いせいかもしれません。

 

 

・・・と、まずはMerc.について基本をざっくり説明しましょう。

Merc.の性格を把握するのは非常に困難です。
マテリアメディカを読めば読むほどわけがわからなくなります。
非常に多面的で、とても変化しやすく、ものすごく矛盾が多いのです。
本やホメオパスによって説明がバラバラだったり、通り一辺倒の解釈しか得られなかったり、パーソナリティを把握するのがとても難しいレメディのひとつと言えるでしょう。

 

Merc.は多くの異なった性質を持つ両極の間を振り子のように揺れ動くのが大きな特徴です。

両極とは、論理的/直観的、内向的/外交的、楽天的/悲観的、実用主義/理想主義、倫理主義/日和見主義、快楽主義/禁欲主義、などが含まれます。
片方の足は「夢の世界」、もう片方の足を「現実の世界」に置いているともいえます。

Merc.は柔軟にこれらの間を揺れ動きながら、中立を保ちます。
彼らには固定されたパーソナリティと言うものがなく、
非常に周囲の環境の影響を受けやすいといえるでしょう。
良く言えば受容力に富み、悪く言えば不安定といえます。

この中立性は内面だけでなく外面にも表れ、中性的に見える人が多いようです。
非常に精神的なタイプで、通常若く見えます。
Merc.は一般的には明朗で開放的な印象を受けます。
感受性が強く衝動的で情熱もあります。
(そのためにどもったり話しながら唾をとばしたりするかもしれません)

Phos.のように開放的ですが、それほど感情的ではありませんし、
Phos.よりも知性があって孤立感が感じられます。
Sulph.のように利己的でもありますが、より柔軟です。
Tub.のように落ち着きがありませんが、もっと順応性があります。

 

藤田まこと自身、元々時代劇コメディーの『てなもんや三度笠』で爆発的人気を得ましたが、実は多くのコメディアンがMerc.的といえますし、Merc.の俳優はユーモアのある愚者を演じるのが上手だと言われています。

 

 

 

さて、そろそろ ちゃんと 中村主水の背景を見ていきましょう。
(一応分析の対象は『中村主水』ということでしたね)

 

中村主水は『表の世界』『裏の世界』の二つの世界を生きています。

(Wikiより簡単に抜粋)

『表の顔』
北町奉行所の定町廻り同心。典型的な「昼行灯」として描かれている。
職務怠慢が目立つが、それ以上に自分の担当地域の商屋に袖の下(賄賂)を要求したり、同じく軽犯罪の場合には金で見逃す。
奉行所での剣術の稽古や試合などでは、わざと負けて痛めつけられており、実力がないように見せている。
同僚たちから馬鹿にされる一方で、宴会の仕切りがうまく、そういうときには上司をうまくまるめこむことも出来る。
入り婿で、家では姑と妻の尻に引かれている。子どもが出来なく『種無しかぼちゃ』と呼ばれいている。恐妻家。

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『裏の顔』
晴らせぬ恨みを金銭で晴らす殺し屋で、
実は剣術の腕前は超一流。
元々は参謀的な脇役として登場し、
殺し以外にも、同心という表の仕事を利用した情報収集やサポートを行なっていた。

 

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『表の世界』『裏の世界』を行ったり来たりしている主水は、
まさしくMerc.的だといえます。
主水は全く相反する世界、極端な二つの世界を生きているのです。

 

 

 

さーて、ルブリクス(Rubricks)ですが、
私だったらこれを選ぼうかな。。。

 

★Mind – ANARCHIST:
(精神症状- アナーキスト)
Arg-n.Caust. kali-c. Merc. sep.

 

もしくは、

 

★Mind – ANARCHIST: revolutionary
(精神症状 – アナーキスト – 革命的)
Merc.のみ3点。

 

 

アナーキストって無政府主義者のことで、
「アナーキー」の語源は古代ギリシア語で「支配する者のない」を意味する。
アナーキストは社会的権力を否定する人を指すことばなので、
社会的弱者の晴らせぬ恨みを晴らすために裏の仕事を遂行していく仕事人も、
ある意味アナーキストかなーって思った次第。
確かにお金貰ってやっていたけれどさ(凄く少なくてもちゃんと引き受けていたよね)、権力にモノを言わし、私腹を肥やす悪い奴らに命かけて立ち向かっていったんだから、
アナーキストでいいよね?・・・・だめ?

 

 

このルブもいいけれど、ちょっとありきたりかも。

★Mind – KILL ; desire to : knife : with a knife :
(精神症状 – 殺したい欲望 – ナイフで)
Merc.は2点。

 

 

 

 

あ、補足として、
中村主水のトレード マークのマフラーは、撮影時、寒さを凌ぐために小道具係から借り、撮影に用いたものが定着したとのこと。
これはマテりメディカに『人間温度計』と記されている、熱と寒さの両方に耐えられない、という温度調整にいつも苦労するMerc.らしいといえるなーと思った次第。

それともうひとつ、
主水の『裏の顔』の、
>元々は参謀的な脇役として登場し、
>殺し以外にも、同心という表の仕事を利用した情報収集やサポートを行なった。
というところで、
Merc.のパーソナリティはギリシャ神話のヘルメスに由来していて、ヘルメスは神々と人間との伝令役を司っていたというのを考えるとね、
ほんとに中村主水ってMerc.の本質に見事に合致した非常に面白いキャラクターであるのは間違いないと思います。

 

ということで。