本日のてんまる。今日もすごく可愛い。お気に入りのかごの中で。

 

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カナダのTVドラマ『アボンリーへの道(Road to Avonlea)シーズン1~7』(1990年から1996年にかけてカナダ放送協会で放送)の主役は右の女のコ・・・のはずだったんだけど途中降板してしまい(作品の中では留学という名目だった)、それでなくても当初から実質的主役は女のコの叔母役の女性の方だった。決してこの女のコの存在感が薄いというわけでもなかったんだが、叔母役の女性があまりにも濃いキャラを印象深く演じていたので子役が主役になり切れなかったのかもしれない。

20200611ヘティ・キング2

 

この叔母はジャッキー・バロウズ演ずるヘティ・キングという女性で、“小学校教師”兼“作家”兼“ホテルの共同経営者”という役柄(話が進むにつれ色々掛け持ちしだした)。
ヘティ・キングは非常に几帳面厳格頑固者で、でも深い愛情を持って姪のセーラを育てる。

 

 

左からヘティの妹役のオリビア・キング(マグ・ラフマン)。セーラ・スタンリー(サラ・ポーリー)。ヘティ・キング(ジャッキー・バロウズ)。

20200611ヘティ・キング1

 

20200611ヘティ・キング3

 

 

物語の途中、
「もし君に大事なものが出来たらどうする?」とヘティに恋心を抱いていたある男性が意味深風に問い尋ねると、
「それって財産のこと?勿論死んでも守り通すわよっ!」とヘティが即答するシーンがあって、

 

もうこれは間違いなく Ars.(Arsenicum)ですね(笑)

 

Ars.の鼻はとがっている、とケントが言っていて、
この女優さんはどちらかというと鼻の頭は丸いのが少々残念ですが、
ほっそりとして骨ばった感じは、洗練されたタイプのArs.のイメージに近いかな、とも感じます。
Ars.はサラブレッド馬と索引馬とそれらのミックス型(ミックスの割合は色々)に分かれて、
例えばコロナ禍ですっかり忘れられてしまった日産元会長のカルロス・ゴーンは索引馬タイプのArs.(ずんぐりとした体格と洗練されているとはいいがたい顔つき)だろう思われます。

 

 

 

ヘティの妹のオリビアとその夫のジャスパー。

20200611ジャスパー・デイル1

ジャスパーはしがない発明家。以前はつぎはぎだらけの服を着ていたりしたのだが結婚して身ぎれいになった(笑)

20200611ジャスパー・デイル2

 

 

ヘティは妹の夫が家庭を持っているのに定職についていないことが気に入らない。
伝手を頼って銀行マンの勤め口を紹介したりするのだが、根っからの研究者であるジャスパーがお堅い職業に腰を落ち着けることが出来るわけがない。。。

 

それでもジャスパーは自力で色々頑張って最後は王立協会での仕事を得られるのだが、
相変わらず自分の研究以外は上の空でやることなすことポカばかりの義理の弟にヘティは文句を言う。

「彼は昔から怠惰な夢想家だった」

 

ジャスパーは間違いなく Sulph.(Sulphur)ですね(笑)

 

 

私はこのシーンでなるほどと思ったんだけど、
Sulph.の特徴である『laziness(怠惰)』をただ単に“ぐうたら”“ものぐさ”と考えるのでなく、
身体的な安全さと快適さを重要視するArs.にとって『きちんと定職についていない人』&『ヌけていて頼りにならない人』も怠惰とみなすのかもしれません。

 

 

今日はこのへんで。
To be continued.