玄関わきで蝉が死んでた。もうそんな季節・・・?

20170719蝉

 

そういえば以前小豆島の草壁港というフェリー発着所で、
蝉の抜け殻で「ようこそ」と馬鹿でかく壁面を飾っていたのがあったけれど、
あれはどうしても心が温まらなかった。。。

 

 

 

 

 

昨日のブログに頂いたコメントで「(宮城観光PR動画の)作品のクオリティがあまりにも低すぎて・・・」とあったが、
確かに作品のクオリティがもう少し高かったら、
多少オッサン目線だろうがなんだろうがこんなに呆れなかったと思う。

最後に載せた茨城の温泉PRの動画はクオリティがそこそこ高いと思えたから、
(多少ホモッ気を感じたりもしたが)
エロさがゲイジツになったんだよねー。

 

 

で、思い出したのが、
最近話題になったホリエモンのヒトラーTシャツ。

NHKの『ごごナマ』で着用。
視聴者から電話があったらしく、アナウンサーが番組の終盤で謝罪していた(という話。私は番組を観ていなかった)。

『ホリエモンのヒトラーTシャツ、ユダヤ人団体が抗議「日本人には教育が必要」』なんていう記事もあった。

 

 

 

この前話題になった『帰ってきたヒトラー
ブログでも書いた

こちらは映画のポスター。

 

こちらは文庫本の表紙。

 

これはドイツ人によって書かれた風刺小説でベストセラーになったもの。
ヒトラーが2011年のベルリンの路上で目を覚まし、
ヒトラーを真似ている役者と間違えられ、トークショーのホストになり、
ユーチューブの人気者になっていく・・・、というお話。

 

映画も本もとっても面白いです。

 

 

 

戦後70年を経た今はもう、
ブラックユーモアによってナチスの過去に向き合うという新しいアプローチも可能になった、と作者は語っている。
「僕らは同じストーリーを語り継がなければいけない。でも、方法は同じである必要はない」。
「90年代になってドイツのおおかたの人々は、深刻で罪深いものごとや考えを延々と聞かされ続けるのに、だんだんうんざりしてきていた。それで人々は思った。『オーケー、ならば近道をしよう。同じ歴史を語り続けるにしても、面白くすればいい』」

嘲笑あるいは笑いを通じて過去に向かいあい、そのうえで「本当に笑っていいのか?」と問い直したいこの願望は、この本の拍子のデザインにも通じる・・・・
(本のあとがきより)

 

 

社会のタブーへの風刺、ありだと思います。
ヒトラーTシャツもあり。うん。

問題なのは、
ホリエモン自身のクオリティなんだよね・・・。

私、この人に意見を聞くのって結構好きで
(自分で人生を開拓してきた人の言葉だから凄く面白い)、
「なるほど~」と目からウロコってこともあるんだけれど、
それでもこの人って「結局はお金儲け?」って思えちゃって(でも別に本人はそこを隠してはいないが)、
それでも世間の人たちが「えっ?!」というような考え方を発信しつつ、
そんな彼や彼の考え方を社会が包容していくのって、それも豊かさの象徴と言えるんじゃないかな、って思ったり。

 

 

そんな彼のことだから今回の件もね、
「ちょっと社会を茶化してみました」「世間に刺激を与えてみました」
って程度にしか見ることが出来ない。

 

メッセージ性が弱い、というか、

彼の人間性のなせるクオリティ、ってやつね。

(「クオリティ」には彼の“腹回り”も含めます。腹の肉のシワでヒトラーの顔がわからないじゃないかー。社会派になりたかったら痩せなさい!)

 

 

これはもう仕方ないので、
でも充分啓蒙啓発運動にはなったと思うし、
ホリエモンはホリエモンのままでいいですよ。
なんじゃそりゃ。

 

では。