バラが咲いた。

20210424バラ

こちらも咲いた。私の好きな色。インターナショナルヘラルドトリビューンという色気のない名前(パリに本拠地を置く英字新聞社の名前に由来したそうです)。

20210424バラ2

 

ロールキャベツ。冷蔵庫の野菜室で忘れられかけていたトマトを救出して一緒に煮ました。

20210424ロールキャベツ

 

定番の鍋。甘塩の鮭を入れました。

20210424鍋

 

ご近所の方から茹でたばかりのタケノコを頂いたのでお刺身に。変なカットのせいで“ムカデ”に見える(笑)

20210424タケノコ他

 

こちらも我が家の定番になりつつある茹で鶏。ゆで汁は翌日スープや煮物に利用します。

20210424煮鶏

 

 

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おとーがバオバブオイルとタマヌオイルを買ってくれた。

20210424オイル

クンクンするてんまる。匂いがわかるのかな?

20210424オイルとてんまる

 

 

 

おとーは意外と勘がいいのかもしれないな、と結婚10年目にして思った(笑)
私はもう20年、顔には志賀高原の木村さんのところから購入する質の良い馬油を愛用していたんだけど、
最近「植物オイルに変更しようかな」と考えていたところだったのです。

 

理由は動物愛護……と言っちゃうとなんだかおこがましいというか気恥ずかしいというか。。。
だって普通に肉も魚も食べるし(あ、クジラは食べません。私の世代は学校給食にクジラ肉がたまに出てきたんですが、あれは調理法のせいか信じられないくらい不味くて本当に勘弁して欲しかった)、
ゴキブリは叩き潰すし(絶対に逃さない!)、
ガーデニング中に見つけた害虫も潰して殺す(息の根を止めないと気が済まない性格なんですよ、私は)。
そもそも生き物って観点からしたら植物も生きてるでしょ?
でも私は雑草は普通に引っこ抜いて捨てるし、かたや育てているバラは薬剤を使用してまでも綺麗に咲かそうとする。
そういうこと考えているとね、なんだか人間の視点というものが愚かで得手勝手にしか思えなくなってきて、
で、結局は思考を中断してなあなあに生きている日々なんです。

 

でも特に強固なポリシーがあるってわけでもないのなら、
昨今のそういう世界的な“愛護”の流れというものを生活様式の中に少しずつ組み入れていこうかしら。。。

 

 

・・・と、そんなことを考えていた矢先、北海道のばんえい競馬で馬の顔を蹴った騎手の話がニュースになっていた。

ばんえい競馬は「廃止」すべきなのか 「馬の顔蹴り」問題が波紋、騎手に戒告処分も議論続く
4/22(木) 17:02配信

20210424ばんえい競馬
(画像は「能力検査中に馬の顔蹴る ばんえい競馬、帯広市が騎手を戒告処分」より)

 

北海道帯広市主催の「ばんえい競馬」で、騎手が能力検査のレース中に馬の顔を蹴っていたことについて、市は、「不適切な対応」だとして、この騎手を戒告処分にした。

ネット上でも、虐待ではないかとの疑念は強く、一部でばんえい競馬自体の廃止論も出ている。農村の高齢化で馬不足も続いており、北海道開拓時代からの馬文化が転機を迎えつつあるようだ。

(後略)

 

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私はこのニュースを動画で観るのが怖くて、
で、実際に見てやっぱり馬が可哀そうで切なくなってしまったんだけど、
そんなこと言ったって私はもう20年も屠殺した馬の油を顔に塗りたくってきたわけで、
自分の言動不一致の矛盾になんだけ嫌気がさしちゃったりして、
いやいや、元々人間が生きていくなんて矛盾だらけよ、
なんてマタマタ屁理屈こねながら現実逃避しかけたりもするんですが、
こうなるとキリがないので話はこの“ばんえい競馬”に絞りますね。

 

私はこの競馬のことを知らなくて今回初めて知りました。
この競馬には歴史があることや、多くのファンの方もいらっしゃるということも記事のコメントを読んで理解したのですが、
それでもこういう類の競技は時代の流れにそぐわないだろうな、と感じるのです。

 

 

ふと思い出したのが、40年も昔の文学少女の頃に読んだ【黒馬物語】という本。
主人公である馬のブラック・ビューティーによる一人称形式の物語で、
この馬の苦労人(苦労馬)としての人生(馬生)を描いたものです。
本だけでなく、確かテレビドラマか映画でも観てどちらもとても感動した記憶があります。
(不思議ですね。馬の油を顔に塗っていた20年間一度も思い出さなかったのに・・・)
度々飼い主が変わる中、どの飼い主にも従順で過労や虐待で身体を壊していく主人公のリアルな馬の姿を描いたこの本は瞬く間にベストセラーとなり、
人々の動物の権利保護に対する関心への大きな発露につながったそうです。
実際に「止め手綱」といって、美しく見せる為に馬の頭を後ろからグイっと綱で引っ張り地面からほぼ垂直になるまでに馬の頭を起こしていた当時の習慣を廃止に向かわせたきっかけを作った話は有名です。

 

19世紀当時はこんなに頭を無理やり起こしていた。馬は辛かっただろうなぁ(´;ω;`)ウッ…

20210424THE CHECK-REIN
(画像はhttps://collections.nlm.nih.gov/ext/dw/101161088/PDF/101161088.pdfより)

 

 

ばんえい競馬のこの馬の顔を蹴ったという騎手の処分は一番軽いモノだったらしくて、
おそらくこういうことはこの業界では日常茶飯事だからそんな処分で済んだってことなんだろう。
是非この機会にばんえい競馬界の方々には【黒馬物語】を読んで貰って
今よりも馬に対しての優しい気持ちを育んで頂きたいです。

 

 

そして私はおとーに買ってもらったオイルをありがたく使ってみようと思います。

 

 

では。