★ななこの場合★
左前脚の内側に炎症がある。
2011年生まれ。シンガプーラ♀
大阪のペットショップで購入。
大変美しい猫なのだが気難しく扱いに手こずっていた。
主訴
①再発を繰り返す「舐性皮膚炎」
②「問題行動」
“ななこ”の特徴————————
小さい(シンガプーラは世界で2番目に小さいサイズの猫)
美猫
筋肉質の引き締まった身体
敏捷
活発
遊び好き
人が好き
触られるのが嫌い
(無理やり抱くと脱糞or脱尿することがある)
癇癪持ち
暴力系
短気
すぐヘソを曲げる
不機嫌になるとストに入る → 例:食べない&飲まない&トイレしない
いつも緊張状態にあるようにピリピリしている
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⇒何のレメディがマッチしたか?
Rhus-t.(ルストックス) 30c(1dose)。
Rhus-t. 200c(1dose)。
Rhus-t. 1M(3dose)。
Ars.(アルセニカム) 30c(1dose)。
以前私がRhus-tをプルービングした時に経験した『不安で落ち着かない感覚』というものをななこから感じ取ったためにこのレメディをセレクトしました。
Rhus-t.の30cをななこの口に放り込んだ時に、ななこの瞳孔がぎゅーっと凝縮した印象を受け「これはイケる!」と確信しました。レメディがマッチした時の反応は、動物の場合大変わかりやすいです。
レメディをリピートする毎に落ち着いた様子を見せ始め、数々の問題行動が姿を見せなくなりました。いつも活動過多で緊張感を感じさせるコでしたが、レメディを摂るうちにゆったりとした雰囲気を徐々に漂わせ始め、お腹を見せてゴロゴロする仕草を初めて見せた時には感動モノでした。
「舐性皮膚炎」は最初のレメディ投与ですぐに落ち着いたもの、その後も何度か再燃し、完全に炎症が出なくなるまでに2年程要しました。
一度だけ炎症にRhus-t.では改善がみられなかったことがあり、そのときはArs.を摂らせたところ良い反応をみせ、以降レメディは必要ありません。
※Ars.はRhus-t.の相補的レメディで、補完的な働きをする場合があります。
Rhus-t.の詳細は『レメディあれこれ』で述べる予定です。
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