昨夜(厳密にいうと今日の朝方)夢を見た。
今より数年若い頃のゆづくんとベッドの中に一緒にいて(服は着たままだった)、
「えっ?ひょっとして両想い(←死語(笑))?」
「私たち付き合うの?付き合ってるの?えっ?えっ?」
とウハウハながらも困惑していた。
だっていろいろ大変だよね。
年齢差だって半端ないしさ、メディア対応は大変だろうし、
家族や友人たちからだって祝福されるのは難しいだろうし、
それに何より何より・・・・
「あのね、私、結婚しているんだけど・・・」
私は私の一番の懸念を恐る恐る伝えてみると、
若いゆづくんは「あははー、なんだー、そんなこと♪」と笑い飛ばした。
「なんだー、いいのかー、だったら私もいいよー ♪d(´▽`)b♪オケオケ♪」
とスッキリした気持ちでお互いにギュッとハグしたところで目が覚めた。
楽しい夢でした♪(* ̄ω ̄)v
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えーっと、『カイト・ランナー』(カーレド・ホッセイニ)について。
↓
・・・の前に、
『アイデンティティの混乱』というのは、
別にわざわざロボットにならなくても、記憶障害にならなくても、
あるときフト陥ってしまう可能性のあるものだろうな、とは思うのですが、
多分私は『アイデンティティの混乱』に陥るタイプではなくて
(おとーにも言われた事あるし、今朝のような夢を楽しい経験と捉える人はそういう混乱に陥ることはないと思う)、
なのでこれがどんな感覚なのかを想像するに、
例えば「私は何者か?」を追求していくとおそらく殆どの人は困ってしまうと思うんですが、
それは混乱ではないよね。
『ゲシュタルト崩壊』というものをご存じですか?
ある漢字を見ていると「あれっ?この字こんなんだったけ?なにこれ?」と、
それをひとつの見知っている文字として捉えられなくなる知覚現象ですよね。
私はたまーにこの経験があるのだけれど、しばし不安や恐怖を伴うんですよ。
『identityの混乱』というのはその感覚に近いんじゃないかと、・・・・・これは私の勝手な憶測です。
identityの混乱はなんとなく理解しても、
逆にidentityがしっかりしている(西欧の人たちがそう認識しているタイプ)って、
どういう人なんだろう、との疑問の答えが上記の本の中にあったのでその話をします。
(今回はidentityが混乱している人の話ではなく、identityがしっかりしている人の話)
この作品は先に「君のためなら千回でも」という映画(レンタルDVD)を見ていて、
感動したので原作も読んでみたんだけど、
そのDVDの副音声での解説をたまたま聞いたときに、
ここに登場する少年のことをこの作品の映画監督が
「この子は非常にidentityがしっかりしている」
と評していたんです。
「そっかー、こういうタイプを本場(?)の人は“identityがしっかりしている”と判断するのか」
と非常に勉強になったので、その監督がそのコメントを入れたシーンをご紹介しておきます。
アフガニスタンに住む上流階級の12歳の少年アミールは、はじめて書いた短編小説を使用人であるひとつ年下のハッサンに読んで聞かせる。
男は魔法の杯を見つけた。
男はその杯の中に涙をこぼせば涙が真珠に変わるのを知った。
しかし、今までずっと貧しくても幸せだったため、滅多に涙などこぼれたことがない。
そこで男は、涙に金持ちにしてもらおうと、自分を悲しくさせる方法をいろいろと考え出した。
真珠が増えていくにつれ、男の欲も増していった。
そしてとうとう・・・・、
物語の結末では、男が山のような真珠の上に坐りながら、ナイフを持った手で最愛の妻の刺殺死体を抱きしめ、
杯の中に涙しているのだった。
常日頃からアミールに対して全幅の信頼と親愛の情を寄せるハッサンは、
「すごいや、いつか君は偉大な作家になるよ」と顔を輝かせながら拍手をする。
でもそのあとで「ひとつ質問してもいいかな」とおずおずアミールに尋ねる。
「その男はどうして奥さんを殺したの?
どうして涙を流すのに悲しみを感じなくちゃいけなかったの?
玉ねぎの匂いを嗅ぐだけでもよかったんじゃない?」
………………………………………
ハッサンという男の子は裏表のない性格で、幼いながらも勇敢で堂々としており、
アミールの父親からも大変可愛がられていた。
対してアミールは、文学に対して早熟なうえ、繊細でちょっと難しい子として描かれている。
なるほどね、identityがしっかりしているというのは、
しっかり地に足がついているというか、
無駄で余計な発想をしない、
実際的で堅実的なタイプの人を言うのだろうか?
これって、私が敬愛するフィリップ・ベイリーのエレメント分析でいうと、
『地』のエレメントが強いってことで、
『地』のエレメントが劣性の人はidentityの混乱に陥りやすいってことなんだろうか?
・・・・と、続きはまた。