今夜は鍋。

20180703鍋

 

 

実は週末、熱出して寝込んでいました。
39度まで熱が上がってウンウン唸っている中、
「いやあ~、おみっちゃんてまだまだ若いんだね~」とおとーに慰められた。
(うちらの業界では「発熱」=「VFヴァイタルフォースの強さ」とみる。子供はよく熱を出すが、歳をとるにつれ熱を出しにくくなる。老人は滅多に高熱なんか出さんでしょ。っつーか、出したら死んじゃうし・・・)

 

ホメオパシーは歯が立たず・・・。
(あれっ?、でも一~二日で治まったので効いたんかな?)

 

くしゃみや咳が続いていたので喉が凄く痛くなって、
粘っこい痰が鼻の奥?喉の上のあたり?で絡まっているような感じがとれず、
鼻をかんで出そうと頑張っていたら、ますます喉が痛くなった。

「中医学の本場の中国では日本のコレが 神薬 と呼ばれいているんだって」
と、おとーが薬局で買ってきたのがコレ。

20180703龍角散とななこ

拡大。

20180703龍角散

 

 

『龍角散』でした。

 

 

 

「え~、コレが神薬~?」と思いっきりのけぞったのだが、
試しに摂ってみると、確かにいい。
粉薬ってむせてケホケホするイメージがあるけれど、
これは殆ど無味無臭ですぐ溶ける。
嘘みたいなのだが、激痛で「ンガガガガ・・・」って身もだえする程だった喉が一瞬でかなり楽になったのだ(痛み10レベル→3~4レベル)。
しかも暫くして痰が取れやすくなった。

「レメディよりいいじゃん!」と変わり身の早いホメオパスの私(笑)
風邪のピーク超えたし、薬飲まずに高熱乗り越えたからもうこれくらいの薬だったら使っていいよね♪って感じ。
それにこれだけ無味無臭に近かったら、きっとレメディの効果も阻害しないに違いない、という都合のいい解釈に落ち着いた。

 

で、いまさらながら、成分をチェック。

1.8g(大人一日量)中
キキョウ末 70mg
キョウニン末 5.0mg
セネガ末 3.0mg
カンゾウ末 50mg

添加物に香料とか入っていたけれど、そこは大目に見てあげよう。
そんなに大量に使っている感じでもなかったし。

 

キキョウもキョウニンもカンゾウも中薬(漢薬)の有名どころなんだけれど、
セネガってなんじゃ?と、調べてみたら北米の生薬だった。去痰作用があるらしい。
へぇ~、それを中薬と混ぜてみたのね~。

 

ちなみに、上3つの中薬についても簡単に書いておきます。

桔梗(キキョウ)・杏仁(キョウニン)はともに肺経気分薬であるが、桔梗は宣肺・利咽祛痰が主で、杏仁は下気・止咳平喘が主体である。一方は宣で一方は降であるところから、外邪閉肺による宣降失調で咳喘痰多・胸悶咽痛を呈する場合には、よく同時に配合される。

(簡単に言っちゃうと、キキョウは肺気の通りをよくし喉の調子を整え痰を取り除くのが主な作用で、キョウニンは気の上逆を治療し咳を止め呼吸困難を改善させるのが主な作用である。一方は『宣』(ひろくひろげる)で一方は『降』であることから・・・うんちゃらかんちゃら・・・外邪によって肺が閉じちゃって、咳やらゼイゼイが酷くて痰が多く、胸の不快感や喉が痛いって時に同時に配合されます、ってこと)

 

それから甘草(カンゾウ)は、それ自体にも色々な効能があるんだけれど、
「薬性を調和し百毒を解す」という優れた働きをするので、とても使い勝手のよい薬といえる。
例えば熱薬と用いると熱性を緩め、寒薬に配合すると寒性を緩め、補薬と用いると驟補させず、瀉薬に配合すると駿速を緩和し、薬性の違った薬物を調和させ、毒性を緩和し薬味を矯正することができる。

 

定番の『キキョウ+キョウニン』に新参の『セネガ』を加え、無事にまとめて欲しくて『カンゾウ』を混ぜた、ってニュアンスかしら。で、それが成功したわけね。

 

 

 

 

 

ずっと一緒に寝ていたてんまる。ちょっと邪魔でした。。。でも嬉しかったよ。

20180703てんまる

 

 

一番嬉しかったのはおとーの手厚い看護でした。
あーこの人と結婚して良かったー、ってつくづく感謝です。

 

では。