2014年の8月の写真。ホームセンターで二株購入。
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【ホスタ フレグランスブルー】
海外では「パーフェクトプランツ」と呼ばれ、どんな環境でも育つ。
日陰でも大丈夫。
玄関口は、朝短時間しか日が射さないので、鳴り物入り?のこの植物を置いてみた。
なるほど、枯れずに綺麗な白い花を咲かせた。
(2014年10月のblogより)
3年で1株が30株に増えた(ひえ~~~)。
1鉢のなかでぎゅうぎゅうしていた株をなんとか鉢から取り出し、
ハサミでジョキジョキ根を切り裂き“むしる”ように株分けした。
この写真が元の1株分。30株に増えたもう一鉢は人にあげた(笑)
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サンマ煮。生姜やにんにく、玉ねぎ等適当に色々入れて煮た。翌日腱引き師の峰ちゃんにおすそ分けした。
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サラダには味噌マヨダレ。マヨネーズと味噌とすりおろしニンニクを合わせたもの。
すんごく美味いです。
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メカジキのソテー。レモン汁をかけて。
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蒸し鶏のサラダ。
タレは白味噌で作った味噌マヨダレ。←おとーはこのタレが気に入ったそうだ。
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ずずこ。上の犬歯が2本、下が1本抜けてしまった。まだ5歳なのに・・・。
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さて、3日ぶりのBlog。
最近、面白かった本について書こうかな。
左の『105歳の料理人ローズの愛と笑いと復讐』について。ネタバレあり。
原題は『la cuisinière d’Himmler』で直訳だと『ヒムラーの女料理人』となる。
ヒムラーとはアドルフ・ヒトラーの右腕だったと言われている人物。
『105歳の料理人ローズの愛と笑いと復讐』という邦題はなかなかいいセンスだと思う。
『ヒムラーの女料理人』とするよりも日本では手に取る人が多そう。
マルセイユでオーナーシェフとして現役の105歳のローズ。
8歳の時にトルコのアルメニア人大虐殺で家族を皆殺しにされ、オスマン帝国高官らに性的搾取されるも逃亡し、
フランスのパリで物乞いをして生き延び、よき保護者の元にひきとられ数年ホッとしたのも束の間、
保護者の死後は後見人にいびり倒され、恋人と駆け落ちを敢行。
移り住んだナチス・ドイツ占領下のフランスでユダヤ人であった夫と二人の子供を亡くし、
その後いわゆる毛沢東による大躍進政策下の中国でも、再び愛する人を失う。
彼女が養母から譲り受けたパスカルのパンセには、愛する人たちを不幸に追い込んだ人物の名が書き連ねられた「復讐リスト」が挟まれており、ローズは着実に復讐を遂行してゆく。
「すべてを忘れよ。だがなにも赦すな」
「グラスのなかにも、皿の上にも、自分のあとにも、絶対になにも残すな」
夜道で強盗に襲われても、ピストルを相手の頬っぺたに突き付けて「全部ブツを置いていきな」って言いのけちゃうくらいのスーパーおばあちゃん。
浮気だって同性愛だって貪欲に経験した。
「もう復習リストには書ききれない・・・」という位の悲しみに沢山遭遇した。
「これまでの人生で運命を嘆く機会はいやというほどあった。でも、わたしはこの世界をめそめそ涙の深い谷に変えたものにやられるままになってはいなかった。」とプロローグにある。
「1世紀以上ものあいだ不幸のただなかで、わたしの歩みを導いてきたのは『愛と笑いと復讐の力』だけを信じること・・・」
作中、興味深かったのは、ヒムラーに生薬療法についてローズが語っているところ。
12世紀のドイツの尼僧院長ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは『フィジカ 自然の治癒力』と大著を記している。
それは自然界における、動物・植物・鉱石が人間の身体に与える効用を述べたもので、植物に於いては200種以上が述べられている。ローズはこのヒルデガルトの全集を所有していて、その内容についてローズが説明しかけると教会嫌いのヒムラーは不機嫌になる。
ローズは咄嗟に話題を変え、中国の薬草学のバイブル『神農本草経』を引用して窮地を脱する。
ヒムラーの元で料理人となってからも、ヒムラーのお抱えマッサージ師、親衛隊長官のフェリックス・ケルステン(実在の人)とともにミュンヘンで『コスメティック&ホメオパシー研究センター』を見学に行ったりするシーンもある。
毒キノコを使って復讐リストに基づいて殺害を敢行するとこもあって、
代替療法好きには、そこかしこに「なるほど~」なとこがいっぱいあって楽しいです(笑)
フランスでベストセラーの作品だったそうだが、このタフさ、ユーモアさはフランス独特のものかも。
とにかく重厚な内容で、なおかつ読者を元気にしてくれる本なので多くの人に読んでもらいたいなぁ。
では。