マチルダ。私が薔薇をいじり始めた頃の初期メンバー。もう6~7年程の付き合い。今でも大のお気に入り。
こちらが朝撮ったもの。

20170506マチルダ2

これは夕方。

20170506マチルダ1

アップ。

20170506マチルダ3

 

2輪目が咲いた。おとーの大輪の薔薇。凄くよい匂いが庭中に漂っている。

20170506おとーの薔薇

 

こちらも2輪目の芍薬。

20170506芍薬

 

 

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昨夜、おとーと観たDVD。
『帰ってきたヒトラー』(ネタバレあり)

20170506帰ってきたヒトラー

 

開始早々、おとーが「ぶっ」と飲んでいたお湯を吹き飛ばしたので、
おとーのツボにはめちゃめちゃハマっていた映画なんだと思う。
私は最初、ちょっと呆気にとられちゃったけれど、
でもすぐに慣れて 沢山笑いました。

 

【あらすじ】
1945年に自殺したはずのアドルフ・ヒトラーがよみがえった。しかも2011年のベルリン郊外に! 彼をそっくりさんのコメディアンだと思い込んだ周囲の人々が、TV番組に出演させたところ、思わぬ反響でたちまち大人気を博すが……。

 

この映画はドキュメント部分が多く、
ヒトラーに扮した俳優が街中に現れると、意外に人々は歓迎ムード。
一緒に自撮りしたりハグしたり、中にはものすごく怒る人もいたけれどね。
ヒトラーが「何か困ったことはないかね」と皆に親身に語りかけると(これホンマのアドリブ)、
人々は移民問題の不満を語り始める。「強制収容所はあった方がいい」なんて言い出したり、
ヒトラーが熱く語る理想世界に「今度はあなたに投票するよ」なんてマジな顔する人もいたり、
カメラ二台回してる撮影だってわかってるのにドイツ人の本音がダダ漏れ。ガチのドキュメントシーンなのだ。

20170506帰ってきたヒトラー4

 

コメディになるのか?風刺映画といえるのか?

 

一言でいうと、

不謹慎極まりない映画。(でも笑える)

 

とにかく、ドイツ人がよくこれだけのタブーに切り込んだなぁ、と驚いた。
私は長年巷のナチスドイツを糾弾しまくる映画を観続けて、いい加減食傷気味になっていたので、
こんな風な新しい切り口のヒトラー映画は凄く新鮮に感じて戸惑いながらも結構楽しめた。

 

ドイツってさ、戦後の倫理観ていうのかな、
「私たちが悪かった」って言っているわりには「私たち」と「ヒトラー(ナチス)」を別物にとらえていているような気がする。「私たち」はヒトラーに踊らされたんだ、全部ヒトラーのせいだ、って真剣に思ってるように見えるのだ。
戦後一貫した『己を裁く』って言うスタンスで、ナチスで働いていた90歳を超える老人たちをいまだに逮捕していたりするのにも違和感を感じるしさ。たまたまナチス関連の仕事をしていた人も多くいただろうし、それに当時は多くの普通の人々がヒトラーを支持していたと思うんだよね。
もう『戦犯』を狩るのはいい加減にして、
ヒトラーという人物が突然変異のように出現したのではなく、
彼のような人物が表出した当時の政治的背景、ヒトラーが多くの人に受け入れられた理由、
そういうのをどんどん語って現代と比較していって、
「戦争責任」だの「反省」「贖罪」なんて体裁のよい言葉は置いておいて、国民の本音や不満をちゃんと掻き出していってあげないと・・・って思うんです。

 

「私を選んだのは民衆だ。人々の中に私がいるのだ」
と現代にタイムスリップしたヒトラーが語るセリフは重かった。

 

 

マウスを不思議そうに眺めるヒトラー。

20170506帰ってきたヒトラー2

インターネットでアカウントを作ろうとすると、すでに“アドルフ・ヒトラー”の名前は使われていて、
ヒトラー本人が別名義にしなければならなくなるシーンが可笑しかった。
「数字をつければ大丈夫」「そんなの私の名前じゃない!」ってやりとりがね、秀逸でした(笑)

 

 

映画が面白かったので、原作本も注文してみた。
読むのが楽しみ~。

 

では。