今夜は豚肉。塩麹に漬けて冷凍しておいたもの。蒸し器で蒸しました。
どうして一枚ずつお皿に載せないか、というとですね、脂身以外はおとーが食べ、脂身のみ私が食べるからです。嗜好の問題です。

20210816豚肉

レンコンの酢煮。モロヘイヤ。大根とキュウリのお漬物。カボチャ。

20210816レンコンの酢煮

 

 

———————————————————————

 

 

 

遅まきながら五輪にまつわる話。

 

東京五輪の男子マラソンにて、
フランス代表モルア(モラ)・アンドゥニ選手が30キロ付近の給水ポイントで、テーブルに並べられたミネラルウオーターのペットボトルをなぎ倒した(最後の1本は自身がつかみ取った)って出来事があって、
「彼は競争相手の水を意図的に全て倒した」とあちこちから非難されていた。
検索すれば記事も動画もたくさん出てくるので敢えてここには載せませんが。。。

 

動画を見て「あ、こりゃ確信犯だ。わざとだろ?」と私は安易に感じちゃったのですが、
アンドゥニ選手本人はあくまで「ボトルは濡れて滑りやすくなっている。故意ではない」と言っていて、
日本の元マラソンランナーの有森裕子氏までもがこれは意図的な妨害行為ではないという見解を示したりして、
「えっ?そうなの?・・・そうなのかなぁ?」となんだかモヤモヤするのだけれど、
それでも疑わしきは罰せずって言うし、こういうことって白黒つけようがないよね。。。

ただもしこれが故意による行為だとしたら、
明らかに他の選手に対する妨害行為なので今後はこういうことが起こらないように、
「こういうことしてはいけませんよー」ってルールを作って、
「しちゃったらわざとでなくても罰則がありますよー」ってしなくちゃいけないよね?、と思うのです。

 

この件についてのいくつかの記事やコメントを読むと
彼の行為はスポーツマンシップに反するといった意見が多くて、
「我々は~、スポーツマンシップにのっとり~・・・」って競技大会における選手宣誓のアレは、
フェアプレーに努めましょうとか、お互いに尊重しましょうとか、そういう意味があるのでしょうが、
そもそも勝負事にはそういうのが難しいから敢えて宣誓しとくんでしょ?
この世界はなかなか綺麗ごとではいかないよね、とも思ったり(苦笑)

 

モルア・アンドゥニ選手について調べてみたところ、
本来は中長距離(800mと1500mを中距離種目、3000m以上を長距離種目)出身の選手だったみたいで、
「なるほど」と腑に落ちたところもあったのです。
以前に読んだ丸谷才一氏の『絵具屋の女房』って著書のなかに“イギリス人が得意とする領域”の説明で、
それは【製薬】【陸上の中距離】【スパイ】の3点セットだ、とあって、
要は(イギリス人は)ずるいから、他者との関係において巧妙だから、堅忍不抜にして駆け引き上手だから、
・・・みたいなことが書いてあってウケまくったんだけど、
ま、イギリス人がずるいかどうかはおいといて、
この中の【陸上の中距離】というものは本職に言わせるとマラソンよりも辛いそうなんです(と丸谷氏は書いておられる)。
で、私は30歳ちょい過ぎの頃にコナミのスポーツクラブの受付のバイトをしていたことがあって、
その時に若い頃インターハイに出たって元中距離選手の会員さんがいて何度か親しくお喋りをしたんだけど、
ある日「中距離って“堅忍不抜にして駆け引き上手”でないと勝てない?」って訊いてみたら、
「そうそう・・・小突いたり蹴飛ばしたり、ってのは日常茶飯事だし、もっとエグいこともいっぱいやってた」と爆笑していた。

 

中距離の選手が皆そうだと言っているのではないのですが、
オリンピアンに選ばれるまでに成績を残してきたアンドゥニ選手も、
彼なりの過酷なサバイバル戦術を繰り広げてきたんじゃないかな、とも思うのです。
(東京五輪の給水の件は故意でやったとは確定していませんが(汗))
で、そのやり方で今迄うまくいっていた。
・・・さぞかし大変な人生だったろうな、とつい思ってしまう。
彼に対して非難よりも、同情5割&いたわり5割、な気持ちを抱いてしまう私は最近丸くなり過ぎなのかなぁ。。。

 

 

ということで。