銀次郎の変顔。
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銀次郎の横顔はりりしい。毛もツヤツヤ。
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肩のり猫のすずこ。おとーの隙を狙ってやってくる。
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オムツを再装着したココ。
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おとーの人差し指と遊んでいる。
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ちょうど1週間前にココは動物病院で注射を3本打った。
ステロイドと抗生物質と吐き気止め。
レントゲンでは腸にガスが溜まっていたのと、
血液検査では白血球が高い数値なのはわかったが、それでも吐血と下血の原因がわからなかった。
3点セットの注射はテキメンに効いて、翌日には見違えるほど元気になった。
けれどもホッとしたのも束の間、3日ほどで又吐血が始まり慌てて動物病院に連れて行くと、
再び腸にガスが溜まっているということがわかった。
「・・・ということは前回同様にそのうち下血混じりの下痢になるな・・・」と見て、
その翌々日の夜にオムツを装着したところ、案の定その翌朝に血便。
先週の日曜日と同じく、おとーと二人でもう一度ココを動物病院に連れて行った。
投薬の反応の様子を見ると、どうもステロイドで体調が好転しているというのがわかっていた。
「え?猫にステロイド?」と最初はギョッとしたが、
猫はステロイドの副作用が非常に出にくいのだそうだ。
副作用としては血糖値が上がって糖尿になりやすくなったりもするが、
うちのココは超極細のコなので大丈夫だろうし、むしろ食欲が出て少々太ってくれた方がありがたい、とおとーは言っている。
そうそう、もうココは何日も食べていなくて、
太った猫は数日の絶食でも“肝リピドーシス(肝臓に脂肪がたまり肝機能が低下する病気)”を引き起こす可能性があるそうなのだが、
これも極細体型のココの場合は心配ないだろう、とのこと。
以上のことをアレコレ医師と話し合いながら、
もう一度ステロイドと抗生物質と吐き気止めの注射を2本ずつ処方してもらい、
自宅で注射を打ちながら、おとーが勤め先で調達してくる点滴を自宅で使いながら、
ココの様子をみていくことにした。
症状の原因の可能性としては、
対処療法的な治療法しかない難病のIBD(慢性炎症性腸疾患・・・人間でいうとクローン病や潰瘍性大腸炎みたいなもの)があるが、
これは大きな病院に行ってちゃんと検査しないと何ともいえない。
ちゃんと検査すればIBDと特定するかというと、そうでもなくて、
胃カメラ飲んだり組織を採ったりして、
まずは除外診断(悪性リンパ腫じゃありませんね、癌でもありませんね、ってな診断)からしていくらしい。
大きな病院に行って検査等は、うちら夫婦はココには行わないことにした。
頑健な銀次郎やななこだったら、又話は変わってきたかもしれないが、
ココは元々ホメオパシーでいうところの『Vital Force(生命の力)』が弱い。
今までそこそこ元気でこれたのも奇跡だと思っていた。
元々虚弱だったし、成長しても全体的に弱々しい。
食に対する欲求が少なくて痩せているし、鳴き声もかぼそい。
動作が緩慢で反応が遅く、いつもヨタヨタ歩いている。
毛艶がなくぼさぼさで抜け毛がおそろしく多い。
変な話だが、ウンチが細くて柔らかい。小さい頃から口臭もあった。
うちの猫のうち、健康な銀次郎やななこやてんまるはウンチも立派だし口も臭くない。
(猫の健康度を図るのに、便と口臭は大事なんです)
こんなココのような猫を動物病院に連れて行くことですら、
このコの寿命を縮めているようなものだ、と思っている。
そして勿論診察も怖がる。切なそうで目でおとーや私にすがっている様子を見ると胸が痛くなる。
だったら、このまま1日でも多く自宅でのんびりとストレスを感じさせないよう過ごさせた方がいい。
そもそも、私たち夫婦はうちの猫たちを無理に生かすような治療はさせない方針だった。
「『Vital Force(生命の力)』の邪魔はしない」とおとーは言っている。
Vital Forceが『生』に向かっているのなら、生かし、
Vital Forceが『死』に向かっているのなら、そのまま見送るつもり。
人間でもVital Forceが強く、それが正しく働いている人は病気になっても治りやすい。治る医療に巡りあいやすいともいえる。(病にもよるけれど)
その人の持っている『気』や『運』みたいなものといってもいいかもしれない。
さてさて、ココにはホメオパシーがどのくらい役立つか。
実は体質レメディはさほど効果を上げてくれない。
その都度対処療法的なレメディだったら、結構イイ線いけそうな感じとみた。
吐き気は低ポーテンシーのレメディでかなりおさえられたのだ。
クオリティ・オブ・ライフ(quality of life、QOL)という言葉があるが、
うちでも猫にこれを実践していこう、と思っている。
では。