銀チャンを火葬したのは先週の土曜日。
その日にすずこは膀胱結石の手術をした。
人間と同じで、やはり猫の結石も溶けるのと溶けないのとがあって、すずこのは溶けない石だった為に二週間前から手術の予約を入れていた。
うちの猫は『健康組』と『やや不健康組』に分かれていて、
『健康組』にはななこと銀次郎(死んじゃったけれど)とてんまる、
『やや不健康組』にはすずことももことココが入っていて、
『やや不健康組』は不調気味だったので(歯肉炎等も含めて)時々動物病院のお世話になっていた。
でも気付くと、
『やや不健康組』のももことココはいつの間にか以前より元気になっていて
もう『やや不健康』とはいえなくなっている。
ありがたいこと。
虚弱だったココなんて5歳まで生きないと思っていたのに、今はそんな影はみじんもない。
頑健な銀チャンがあっという間に死んじゃうし、人(猫)生ってわからないもんだねぇ。
ココ&ももこ。ココはレメディを摂って猫嫌いが治った。ももこと仲良くしている(この話はまた追々)。
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で、すずこの膀胱結石の手術が無事に済んだ翌々日から嘔吐が始まり、
動物病院に連れて行き血液検査をしてみると腎臓の数値があり得ない位上がっていた。
「銀チャンに続いてすずこまで腎不全?」
私は動揺した。
そのまますずこは入院となった。
すずこは確かに嘔吐はしていたけれど、比較的元気で、顔つきもしっかりしていて、
まさか一緒に帰宅できないなんて夢にも思っていなかった私は、
動物病院の駐車場の車のなかで脱力感でしばらく動けなくなってしまった。
すずこまで失うことになったらどうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
おとーに連絡を入れ、夜6時に仕事帰りのおとーと動物病院の前で待ち合わせた。
皮下点滴を続けても、すずこの数値は夜になっても一向に下がっていなかった。
でも本当にまずい状態の腎不全だったらもっとダルそうな酷い状態になる、と獣医師は言う。
その日はそのまま帰宅。すずこは病院にお泊り。
よく「心が荒れ模様」なんて言い方をするけれど、
今、私の心は「台風の暴風域」並みで、
銀チャンが死んだ直後は悲しくてがっくりきていたのが、
その後、その他のいろんな感情が湧き上がってきて、
それらがこちゃまぜになって酷くすさんでいた。
矛先は必然的におとーに向かう。
「お祓いをしてきてっ!!」と、私はおとーに叫んだ。
「・・・俺が悪いのか」
おとーは呟き、そして黙り込んだ。
(注;おとーは遺伝性の疾患で腎臓が悪くて長い間透析をしていた。移植をしたので今はしていない)
なんだか色々腹が立ってきた。
そもそも銀チャンが死んで私が酷く泣いていた時に、
「銀チャンにありがとう、って思うんだよ」っておとーは言った。
ばっかじゃないか。
大好きだった相手が死んだ翌日に感謝の言葉なんか出るなんて、
そんなのよっぽどオメデタイ奴に違いない。
だいたいスピリチュアルに傾倒している人って、
やたら「ありがとう」を連発するけれど、なんだよそれ。
それってキモい。ヘドが出そう。
今朝、動物病院に行ってすずちゃんの様子を見ると、
やはり数値は変わっていないけれど、全体的に元気で、
容体が急変する気配もないので、「今後は通い点滴にしましょう」と先生に言われた。
なので夕方お迎えに行き、今日は一緒におうちに帰りました。
(結局腎臓の数値が悪くなった原因はハッキリせず。多分、膀胱結石の術中に血圧が下がって、それで腎臓の働きが悪くなったのかも?とのこと。おそらくね。)
・・・台風が通過したのか、やっと私の感情も凪いだ。
今夜は穏やかに眠れそうだ。
では。