昨日、一神教は一元論、と書きましたが、
西洋の「心と身体」という面からみると『心身二元論』だといえます。
(ちょっとややこしいよね)
肉体は自己ではない、と考えるんですよ。あちらは。
心身を分離して「心」の方だけ自己であるとみている。
『論理的な解決を考えず、論理的追及をやめてひとつの実際的な解決策に持っていく』日本人とは違って(これについては“その二”で書きました)、
よくわからないことはひたすら細かく分けて突き詰めて研究していくのが西洋人で
(この表現はおとーから。だから元素まで発見できたんだって教えてくれた)、
だから“人間”というものをまず『心身』という二つに分けたんですよ。
霊魂は不滅だから肉体を「自己」と考えると都合が悪い。
『心』の方だけ、『意識している自己』だけが自分で、だから肉体は自分ではないと考える。
そして『心』=『意識的な自我』が肉体も全て支配できる、と。

なのでホメオパシーのMMやレパートリーの表現で、
「二つ」という言葉や何かしら「対極」の言葉が出てきたときは要注意です。
裏には日本人には理解しきれない深い宗教性が潜んでいたりします。

 

 

注意用語は他にもあって、
例えば「control(コントロール、支配)」。
英語のドラマを観ていると、意外とこの言葉を日常使いにしているんだと気付く。
感情を抑えきれない、自分を制御できない、我慢しなくちゃ、魔が差しちゃった・・・・、に、
「…cannot control…」「…need to control…」「…lost control…」等と、
日本人から見るとまるで便利な万能調味料のように使用している。
これは「心・自己・自我」が肉体をcontrol(コントロール、支配)している、という意識によるからだと思うのです。

たまたま目にしたマドンナの曲『Where’s The Party』の歌詞に、
I want to free my soul.
I want to lose control.
………
とあって、この場合の「I want to lose control.」って
「プッツンきたい💛」ってぐらいの意味なのかな?と思ったり・・・(プッツンも死語だわな (*ノω・*)テヘ.今はこういうのなんて言うのかしら)

 

それと「judge(ジャッジ、批判、非難)」という言葉も面白い。
やはりアメリカのドラマで会話の中で「あなたをジャッジするつもりはない・・・」といった言い方をよく聞く。
何か相手の込み入った事情に言及する時というか、余計なこと言っちゃったかな?って状況でよく使われるのだが、
日本人からすると驚きの表現なんだけれど(少なくとも私には)、
多分これは「Last Judgment(最後の審判)」で人は皆神に裁かれる、という教義を持つ宗教だからではないだろうか。
(※補足あり)

 

 

 

マックレパートリーでどうなるか調べてみましょう。

メンドイので「control」「judge」を混ぜて表にしてみた。

20200123レパートリー

 

 

バラけ過ぎてわけかわらん。。。

 

(皆さん、こういう検索方法はあまり良いやりかたではありません。マネしないように)

 

 

でもね、じーっと見ているとあることに気づきます。
昨日のレパートリーの表のレメディといくつかカブるんですよ。

20200122マックレパートリー1

20200122マックレパートリー2

 

 

①『identity(アイデンティティ)』
②『TWO WILLS(二つの意思)』
③『control(コントロール、支配)』
④『judge(ジャッジ、批判、非難)』

(①+②)+(③+④)で“カブったレメディ”。

Stram. Gels. Naja. Plb. Thuj. Lach. Anac. Alum. それとカンナビス系(Cann-i.とCann-s.)

 

 

これを多いとみると少ないとみるか・・・。

でも、これがアイデンティティと、
「これって宗教がかった言葉じゃない?」疑惑の言葉を適当にミックスしただけにしては
繋がりがありそうな結果になったのではないかと・・・・(無理くり?)
しかも『土』エレメントが低いレメディばっか、というのも興味深い。

20200123エレメント

(※Naja.は蛇のレメディなのでLach.に近いと判断していいと思う。 Gels. Plb.はエレメント分析がわからなかったがPlb.Alum.に近そうな気もする。。。)

 

 

ここまでで今回の分析の自己評価は50点ぐらいかな。
あんまりパキッとした結果が出ませんでしたが、今後に乞うご期待。

 

 

 

 

あ、そうそう、Stram.(ストラモニウム)は強烈な宗教性を持った注目すべきレメディです。ってことを改めて強調しておきます。
インド人ホメオパスののDr.バナジーは『NASH’S TRIO OF MANIA(ナッシュの狂気のトリオ)』として3つのレメディを紹介していました。

1、Stram. = Religious.
2、Bell. = Violence.
3、Hyos. = Sexual Lascivious.
(1+2+3 = Verat.になる)

 

「日本人にはあんまり宗教に傾倒している人いないしなぁ」とスルーしないで下さい。
宗教性は多くの症状の根底にあるものです。
それを日本人が日本人を診るときにどう解釈し活用していくかは、ホメオパスの腕によるのでしょうね。

 

 

もうちょっと楽しく終わりにしたいので、
もう一日続けるかもしれません。

 

では。