てんまる

20170711てんまる

 

 

 

今夜はストウブ料理。肉も野菜もこれひとつで調理する。

20170711ストウブ料理

 

蒸し焼きあがり~。

20170711蒸しあがり

 

“岩手がも”の骨付きもも肉のロースト。じゃがいも、にんじん、エリンギ、インゲン。
インゲンは入れ忘れていて、後から肉汁で炒めた。

20170711晩御飯

雑穀米とモロヘイヤのお味噌汁。

20170711ご飯とお味噌汁

 

 

——————————————————————————————

 

 

 

梅雨前に、挿し木したアジサイの苗をお隣の奥さんに差し上げた。
1年苗なのに大きな花をつけた優等生だったが、最近枯れかけている。
お隣の奥さんは大変人柄の良い方(Puls.によく反応した)なのだが、
植物の世話にはあまり関心がなさそうで、単純に水遣り不足かなぁとみていた。

お隣さんのお留守を見計らって、こっそり敷地内に侵入し水をあげたこともあったが(!)
そうそうそんな軽犯罪を毎日するのは気が引けて、この炎天下の中、とうとうダメっぽくなった。

(そもそも一度人さまに差し上げたものをあれこれ案じても仕方ないのだけれど、
みすみす目の前で枯れていく植物を毎日目にするのは非常に切なかった)

「せめて、隣家との境界にある花壇の日陰に移してくれたら、私が(わざわざ隣家に侵入しなくても)手を出しやすいんだけれど・・・」と思い、あれこれ画策して、今日はゼリー菓子を袋に詰めお隣をピンポンした。

インターホンに「あっ、暑いので(門扉まで)出てこないで下さい・・・玄関口まで行っていいですか?」と私が玄関ドアまで押しかけ、「おすそ分けです(ニコッ)」とお菓子を手渡した後、玄関わきに置いてある枯れかけた紫陽花に目をやり、あたかも今気が付いたように「あら、これ、日陰に置いておいた方がいいわね」とうちの敷地から手が伸ばせる花壇の日陰に植木鉢を移した。「ごめんなさい・・・ひからびちゃった」と奥さんはしょげ気味だったけれど(こういう場合Puls.って、ダメにした植木を案じているのではなく、私が気を悪くするんじゃないか、私に嫌われるんじゃないか、というところを案じている)、「大丈夫、大丈夫、暑いから出てこなくていいわよ。中に入ってなさいね」と優しく語りかけ、さっさと退出した。

 

成功。

 

ご近所付き合いは気を遣うね。

 

ちなみに、こちらの奥さん、私より10歳位若くて素朴で可愛らしい感じの方。
たまにおすそ分けをすると、とても嬉しそうにニッコリとする。
モノが嬉しい以上に、そういう“好意”を受けることが嬉しいんだな、というのがわかる。
いかにも愛情に敏感なPuls.らしい。うちの猫のすずこもそんな感じだよ。

 

 

——————————————————————————————

 

 

すみません、いつも枕が長くて(笑)

 

今日の本題。

ナショジオの今月号の話。

20170705ナショジオ

 

おとーと「へぇ~」と言いながら読んだのは、「消えゆく蜂蜜採り」という特集。

20170705蜂蜜1

崖にはりついている長さが2メートルにも及ぶ蜂の巣をめざす蜂蜜採り。

20170705蜂蜜2

 

 

ヒマラヤ山脈の密林に暮らすクルン族。
ヒマラヤオオミツバチの巣には「マッド・ハニー」と呼ばれる幻覚作用のある蜂蜜があるのだ。
これはアジアの闇市場で通常のネパール産蜂蜜の約6倍の価格、1キロ4000円前後で取引される。
写真の崖をロープであがる男はマウリという57歳の男性。もう年齢的にキツイ仕事。
蜂の巣からは怒り狂った蜂がマウリに襲い掛かってくる。
彼は動じることなくクルン族の呪文を唱える。

「ミツバチの精霊たるランケミよ。われわれは盗賊でも、追いはぎでもない。我々は代々の先祖と共にいる。飛び去れ、立ち去れ」

ランケミはミツバチと山を守る精霊であり、マウリの安全も見守っている。

 

 

マウリが蜜蜂ハンターになったのは、選ばれた者が見る夢を見たから。
42年前の15歳の時。

「二人の美しい女が現れた。ふと気がつくと、私の体は崖の傍らのクモの巣にからまっていたんだ。その巣を振りほどこうともがいていると、頭の上に白い大きなサルがいるのが見えた。サルは尻尾を下ろして、女たちは私がその尻尾をつかむのを手伝ってくれたのさ。そしてサルが引き上げてくれて、私は助かったんだ」

村の長老たちは、そのサルはランケミだ、と彼に告げた。
ランケミはミツバチだけでなく、サルを守る精霊でもあり、人間が滅多に近づかない、この崖のような危険な場所に宿っている。

長老たちは、マウリならランケミの怒りに触れることなく崖を安全に登ることができ、
貴重な蜂蜜を採ったとしてもたたりは起きないと語った。

以来数十年、マウリは蜂蜜を命がけで採ってきている。

 

 

マウリの父も蜂蜜採りだった。
しかしマウリは、自分の息子には後を継がせようとしない。
「崖に登るのは学のないやつがすることだ。そんな仕事をしなくていいように、うちの子どもたちは学校に通わせているんだよ」

助手であるマウリの甥が後継者としては適任なのだが、彼は精霊に選ばれる夢を見たことがない。
「精霊の夢を見てみたいとは思っているんだけれど、なぜか見たことはないんだ。
その気になれば蜂蜜は採れるが、夢を見ていないのに採ろうとしたやつには、不幸が訪れる。父親や子どもに死なれたり、家がつぶれたり、作物が台無しになったやつもいる。そんなのはごめんだよ」

 

親たちがきつい仕事に明け暮れる農村。
外の世界へ出て、給料をもらって暮らしたいという若者が増えている。
たとえ精霊に選ばれる夢を見ても、若者はそれを認めようとしない。
だから誰も見ていないことになっているのだと、年長者たちは気づいている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

な~んか、色々と考えさせられる話だった。

伝統や文化、夢に象徴される不思議な世界。
失われてしまうのは惜しいと、
こんな日本でのほほんと暮らしている私が感じてしまうのは、おこがましすぎるかな。

 

では。