欧州と中央アジアの山地の、日陰で湿気の多いところに育つキンポウゲ科の植物。
花の形は楕円形のヘルメット型。“修道士のフード(モンクス・フード)”とも呼ばれています。
いわずと知れた 猛毒。
綺麗な青紫の花。
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大阪に住んでいた時に鉢栽培を試みたのですが、暑さでやられてしまいました。
小豆島では日陰の地植えで挑戦。無事に咲いたがなんだか白っぽい花。そういう種類だったのか、気候が合わなくて色がのらなかったのか・・・。
トリカブトの毒は古代から毒矢に用いられ、暗殺にも用いられてきました。
その毒はこれに勝るものはないと言われるほど。全草、根から花粉に至るまでアルカロイドのアコニチンという猛毒を含んでいて、数グラムで死に至ります。
Point
急性の症状ならとりあえずこれ!特に風邪の引き始めに抜群。
突然の恐怖・乾燥した寒さ・風にさらされたとき。
どんな種類であれ、激しいストレスを感じたときに必要とされるレメディーです。
非常な不安を伴う落ち着きのなさ、午後11時から深夜にかけての悪化、発汗を伴わない高熱などの特徴がみられます。
私が卒業したスクールでは「あっ!と思ったらアコナイト」と教わりました(笑)
主人は「俺が通ったスクールでは “くしゃみ一発アコナイト” だったぞ」と言っています。
そのくらい急性の症状・・・特に「あれ?風邪かな?」と思った時にはサッサとこのレメディを摂ると間違いありません。
慢性レメディーとしても効果的とのことですが、私は急性の症状ばかりに使用して、慢性の症状には使用したことがありません。
このレメディがマッチするひとのMindは「前もって全て計画しなければならない。知っておくべきことは全て知らなければならない」というものです。常に死への不安と恐怖を抱えている人の特徴ともいえます。
ホメオパシーをかじり始めた頃、このアコナイトに非常に反応した女性がいました。
アコナイトを摂った翌日に顔がパンパンに腫れ上がり、翌日は腹部、そのまた翌日は下肢に腫れが移動しました。
身体から腫れが引くと、今度は近所の駐輪場のことで近隣の人と口論し(普段はとても大人しい人だったのですが)、
気持ちが落ち着いた後は、「最近ね、肌が凄く調子いいの♪つやつやなの♪」とご機嫌で、
「このレメディってお肌によいレメディなの?」と訊かれて返答に困っていたところ、妊娠が発覚し大喜びしていました。
ちなみにその女性のご主人はSulph.(サルファ)に非常に反応していましたっけ。
アコナイトとサルファは相補的な関係のレメディなので、お二人には何かしらそのような縁があったのでしょうか。
とりあえず難しいことは考えずに、「あっ!」と思ったら、そして「くしゃみが一発」出たら是非試す価値のあるレメディです。