●ヨーロッパに分布するハーブ。標高700~2900メートルの山地草原や潅木帯に生え、高さは30センチほどになる。根生葉は倒卵形から倒披針形で、腺毛が密に生える。6月から8月ごろ、鮮やかな黄色い頭花を咲かせる。
●キク科ウサギギク属の多年草で、学名は Arnica montana。英名は Leopard’s bane, Wolf’s bane。
Point
あらゆるケガへの『救急レメディ』として抜群の働きをする。
血腫と打撲、身体や魂への打撃への主要ホメオパシーレメディ。
キク科の植物には「接触を著しく嫌悪する」か「接触によって悪化する」という特徴があり、その例にもれず、このアルニカは人が近寄るのを嫌悪します。誰かに近寄るということは、心理的に相手の空間に入り込むことを意味します。トラウマや怪我を負っている人にとっては、これが脅威や有害な行為と感じられるでしょう。
そのため、このレメディがマッチするのは、病気であることや傷ついていることを認めようとせず、人を近寄らせず、助けの手も拒むといった感じで「自分は大丈夫。医者も必要ない」と言い張るタイプの人です。
しかし、このようなパーソナリティに厳密に合致しなくても、大抵の方にはこのアルニカは以下のような症状に大変有効なレメディであると言えます。
切り傷
打ち身
捻挫
骨折
筋違い
腰痛
筋肉痛
痔
歯痛
虫刺され・噛み傷
おでき
ショック
トラウマ
出産後
出血
時差ボケ
知人のイギリス人セラピストは飛行機の酔い止めに必ず利用していると言っていました。
最近では、私の知人が美容整形手術(二重切開手術)の予後に利用し、ダウンタイムに大変効果があったと満足していました(実はその美容外科の病院ではこのアルニカを主原料とする「SINECCH(シンエック)」というサプリを勧めていたそうです。知人はサプリよりも「こちらの方がコスパが良い」とホメオパシーのレメディを選んでくれました)。
Arnica montanaは抗炎症作用・殺菌作用があり、術後の腫れや内出血を抑えすばやく再生・回復させる効果があるのです。
そういえば、「Glee」というアメリカのTVドラマの中でクインという女の子がサムという男の子にリップクリームを手渡すシーンがあって、字幕にはなかったけれど確かに『アルニカクリーム』と言っていました。ホメオパシークリームだと思うんだけれど、どうかな(笑)